私達は日常的に親戚付き合い、会社関係の付き合い、隣近所などの付き合い、友人との付き合い等の中で暮らしています。その中に於いてどうしても欠くことのできない大切な付き合いに、不祝儀すなわち葬儀への参列があります。 祝儀の場合は決まり事はあるものの、めでたい席なのでまだ楽だと思いますが、葬儀の席での挨拶などはよほど気を付けて言葉を選んで、失礼の無いように遺族の心を痛めない様にと、かなりの注意点はあると思います。 まず、参列する立場の時は受付での挨拶・斎場で顔見知りや友人、知人などに会ったときには言葉少なく、余り笑って談笑などしない様に配慮するなどしなければなりません。 お焼香などする時、遺族に対しての挨拶は流暢にはっきりと言わず、この度は・・という様にあくまで遺族の心を気遣い、心を込めてお慰めする想いで語尾を濁すような話し方でも良いのではと言われています。 よほど親しい間柄でも、できるだけ敬虔な気持ちで笑顔もぐっと控えめにして挨拶するように心がけましょう。 時々亡くなられた方がかなりご高齢であるというので、天寿を全うしたのだからめでたいとも云える・・と、悲しい顔はしないで明るく送りましょうなどと云いながら、談笑している人がおります。しかし、遺族の方にとっては長寿の末の葬儀であったとしても、別れは辛いものだと思いますので、やはり慎みを持って静かに哀悼の姿勢でいるのが正しいと思います。